買えばいいのに

買えばいいものをつくるブログ

コールマン ツーバーナーに自転車のポンプで空気を入れる

 

近頃キャンプづいてます。

 

春先に舐め腐ってイワタニの普通のカセットコンロで行ったら明け方に5℃くらいになってなかなかお湯が沸かなかった(通常のカセットガスは5℃が下限らしいです。寒冷地仕様のカセットガスもありますがお値段も高め)経験から「厳冬期でも使えるガソリンバーナー欲っっっっしーー!!」と思ってたらヤフオクでお手頃価格で出てました。

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コールマン413Hパワーハウスツーバーナー。1930年代から微妙にモデルチェンジをしつつもずっと作り続けられている定番品です。

定番品だけあって修理のパーツも全然手に入るし、難しい構造でもないのでメンテもしやすいかと思って買いました。

近頃のキャンプギアの流行である軽量コンパクトの流れに逆行する無駄にでかい図体してるのでヤフオクあたりでは投げ売りされてますね。定期的にメンテさえしとけば数十年使える素敵なものなんですが。

 

413Hの燃料はホワイトガソリンです。緊急時には自動車などで使う普通のレギュラーガソリン(通称赤ガス)での使用も認められているらしいのですが、気化させるパーツにススが溜まりやすいなどメンテの手間が増えるみたいなので大人しくホワイトガソリン使っときます。

 

ガソリンバーナーは点火の前にポンピングという儀式が必要になってきます。ガスボンベと違って圧がかかってないのでそのままだとガソリンが送れませんからね。ガソリンタンクに燃料を入れたら密閉して空気を入れます。タンクにちっちゃい空気入れがついてるのでそれをシュコシュコして入れていきます。

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タンク内圧の理想は2〜2.5気圧くらい。入ってるガソリンの量にもよりますが大体100〜200回ポンピングする感じですかね。

このひと手間が贅沢な時間の流れを感じさせてくれ…るわけあるかボケ!!!面倒くせえんじゃ!!そもそも空気入れが小さいから1往復で入れられる空気の量が少ねえ!!

 

同じことを考えてる人は沢山いるらしくこんな改造をした燃料キャップも売られています。

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https://amzn.asia/d/2USocYr

補修用パーツとして売られている真鍮の燃料キャップに穴開けて自転車や自動車のタイヤで使われている米式バルブを取り付けたものですね。これを使えばランタンなどに空気を入れるのがとても楽になります。

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でもね…ツーバーナーは燃料キャップの位置が奥に偏ってて壁際ギリギリなんですよね…f:id:salvadori38:20220901120405j:image

この位置だとバルブ付きのキャップが入らない。というか空気入れの先が入らないんですよ。真上に付けてくれてたら楽だったんですけど。

 

で、さらにインターネッツの荒波をかき分けて航海を続けたところこんな商品を見つけました。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1061404789

タンク付属のポンプの穴から空気を入れようという手法ですね。洗濯バサミみたいなのはママチャリなどで一般的な英式バルブ用のクリップだと推測されます。

それをこの穴にくっつけて空気を吹き込むって戦法か。なるほど。

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確かにポンプは逆止弁ついてるし、タンク内圧よりポンプ内圧の方が高ければ空気は入っていきますからね。賢い。

 

あとはうっすら球面に近いポンプの頭と英式バルブクリップの隙間をどう埋めるかです。

 

英式バルブクリップは単品で手に入るので空気の出口周り(赤く囲ったとこ)がゴム製のものがあればそれで一発解決できそうなのですが世の中そうは上手くできていないものでして。

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樹脂製のものも金属製のものも出口周りにゴムがついているものはありませんでした。まあ本来の用途である自転車に空気を入れるためにそこにゴムつけてても意味ないので仕方ないですが。

 

じゃあポンプの方につけましょうか。

使うのはこれ。裏に粘着テープがついた滑り止めのゴムです。ポンプの頭と同じくらいの直径で厚さは2.5mmくらい?その辺は適当で大丈夫です。確か150円くらいだったかと。

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そのゴムの真ん中に文房具によくある穴あけパンチで穴を開けます。やや大きめなのでちょうどいいサイズの細めのポンチとか持ってればそれの方がいいかもしれません。

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それをポンプの頭にぺたっと。

はい出来上がり。楽勝。

 

あとは通常通りポンプのコックを開けてからポンプを接続して空気を入れていきます。

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空気入れは何でもいいんですがあまり荷物は増やしたくないので小型のハンドポンプを接続しました。このサイズのものでも15回くらいポンピングすれば使用可能な圧力まで上がります。大きめのポンプならもっと少なくて済むはず。

空気入れを持って行き忘れても通常のポンピング手順と同じく親指で押さえて入れられます。

 

ガソリンバーナーは使用中に燃料が減ってくると追加のポンピングが必要なのですが火がついてるそばでネジ止めもしてないタンクをガチャガチャやるのはちょっと不安です。空気入れを接続してタンクに直接触れなくても追加ポンピングができるのは安全面でもメリットがありますね。

 

ちなみに同じく滑り止めのゴムで、スポンジできてるやつも買って試してみたんですがイマイチでした。クリップの圧力が強すぎて負ける。

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スポンジじゃない中の詰まったゴムの方がおすすめです。

 

この手法は413Hだけではなくコールマン製品のシングルストーブやガソリンランタンなどにも使えるのでホワイトガソリンを使うギアの多い方は試してみて下さいな。