買えばいいのに

買えばいいものをつくるブログ

携帯用蜜蝋リップ製作

夏場は汗だくだったり、冬は逆にカサカサに乾燥したりして手のコンディションは一定しませんね

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演奏中マレットやスティックが滑るような時はよく蜜蝋を塗って滑り止めにしてるんですが、ブロックで買っちゃってるので携帯性が悪いんです。ビニールっぽい百均ポーチに入れてますがなんかベタつくしブロック持ち歩かなきゃいけないほどの量はいらないし。

 

どう持ち歩いたもんかなと思案しつつ冬の乾燥にやられてガッサガサの唇にリップを塗ってたんですが

 

これだーーー!!

 

ということでAmazonでポチったのがこちら

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https://amzn.asia/d/3D1csRo

なんでも揃うなぁAmazonさんは。

 

これはリップクリームを自作する人向けのものみたい。作り方としては蜜蝋などを湯煎して溶かしたものに保湿成分やアロマオイルなどを加えて、空容器に直接上から流し込んで冷やすらしいです。

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余計な成分入れなければほぼ作りたい携帯ワックスですね。楽勝です。

 

適当な鍋と水、あと注ぎ口のついた容器を用意します。蜜蝋は70℃くらいで溶けてくれるので別に耐熱のビーカーである必要はないです。

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蜜蝋をビーカーに入れてじっくり湯煎して溶けたら

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固まらないうちに容器に流し込みます。

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中で固まれば完成。携帯用蜜蝋ワックスです。

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と思ったら問題発生!!

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蜜蝋ががっちり内側やネジ部分に固着してしまい、無理矢理回そうとするとネジ側が負けてお尻から出てきちゃう。蜜蝋の硬さに容器が負けている状況ですね…。本来なら保湿成分や香り付けのアロマオイルなど油分が入ってもっと柔らかいものになっているはずなのですが作りたいものは100%蜜蝋なのでどうしても硬く仕上がってしまいます。

とはいえパンデイロの皮ヘッドに塗ったりしたいので余計な油分を加えるのは避けたい。揮発性の低い油で皮がベロベロに柔らかくなっちゃうと元に戻せなくなっちゃうのでね。

 

幸い問題点は明確です。固まった時に容器にくっつかなければいい。となると離型剤が使えそうです。

FRPの製作などでは硬化後に型から外しやすいように型の表面にあらかじめシリコンオイルのスプレーを吹いておいて固着を防ぎますがこれを「離型剤」と呼びます。シリコンオイルなら熱にもある程度強いし、薄い皮膜でコーティングできるので目的にはぴったりな気がします。

これをリップの容器の内側にシュッとひと吹き。比較対象として綿棒で擦り付けたものも用意しました。

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冷えて固まったものがこちら

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もうトゥルントゥルン出てきますね。あっけなく成功してしまいました。

 

マレットの滑り止め以外にもパンデイロのヘッドの滑り止めとか回りにくいテンションボルト部分の潤滑油にもなります。

 

あーすげえいいもの作っちゃったもうこれ売ろうかな!ブランドロゴのシール作って貼ったりしてな!とか思ってたらこんなものを見つけました。

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https://musicspice.stores.jp/items/66065898b354bf0aeb2f761a

やろうとしてることがまる被りで完全に車輪の再発明ですね…やっちまいました。お疲れ様です。

 

 

 

 

 

スルド製作 第三弾 タハーシャ

シェル、フープときていよいよ最後はタハーシャです。感無量ですね。イベント当日未明ですけどね。浅草じゃないんだから。

 

タハーシャとは上下のフープを繋いで締め込み、ヘッドに張力をかけるテンションロッドをブラジル風に呼んだものです。要は長いネジ。

普通に使ってても曲がりや摩耗で不具合が起きやすいパーツですのでちゃんとマルメラアダさんにも部品としての取り扱いがあります。スルド用で一本1000円くらい。

とはいえここまで作ってきたのにここだけ買うってのもね。金のない学生さんとかでもさほど工具も必要なく作れたりするので作ってみましょう。

 

まずはタハーシャの基礎知識から。

タハーシャのボルト部分は「ウィット並目 W1/4」というサイズです。いわゆる「インチネジ」と呼ばれるものの一種です。

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ネジ山部分の外径はφ6.35mm(1/4インチ、25.4÷4)ですがネジ山を「立てて」6.35mmです。元になる丸棒はφ6mmの軟鋼を使います(ブラジルのやつは微妙に6mm未満の径の丸棒で作ってあったりして謎が深い。あれ一体何の規格なんだ…)

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材料は大きめのホームセンターなら比較的簡単に手に入るはずです。昔は鉄筋コンクリートの中にこの丸鋼材がたくさん使われていたのですが現代では鉄筋というと側面に凹凸のついた異形丸鋼の方を使っていて、つるっとした丸鋼はさほど強度が必要ではない個人宅の駐車場のコンクリートの土間の中の鉄筋みたいな限定された用途でしか使われなくなりました。

φ6×2000mmで200円とかそんなもん。ここから550mmのスルドにつけるタハーシャが3本、200mmのマラカシェッタなら8〜9本作れます。

今作りたいのは430mmの胴なのでとりあえず480mmくらいで揃えて切りました(最初450mmで切ったら足りなかった…)グラインダーが楽ですが百均に売ってる金切鋸でも全然切れます。

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ネジ山がある方とは反対側のこの部分、裏面のフープに引っかかって回り止めになるここ。

これツブシ加工と呼ばれるもので本来ならプレス機でバチコーン!と作るものなのですがプレス機なんぞ持ってないので金床とハンマーで端の1〜2cmあたりを叩いて平たく延ばします。

最初は赤くなるまで熱したり当て金をして叩いてみたりと色々試行錯誤はしたのですが、結局打面にエッジのあるちょっと大きめのハンマーを思いっきり振り下ろす体力と、狙った場所±1mmくらいを正確に叩く技術が必要だっただけで小細工はあまり意味がないという結論に達しました。

ハンマーは大きくなればなるほど打面にエッジがない仕様になりがち(大きな衝撃がかかるので欠けないように作ってある)なので探すのにちょっと苦労しましたがハツリハンマーが比較的理想に近い。

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金床は適当なのでいいと思います。大きい方が作業しやすいんでしょうけど重たいし高いので僕は小さめのやつしか持ってません。

作業に関してはもうほんとに叩くだけです。打撃を与えたいポイントに正確に当てるコントロールとかもある程度は必要ですが基本的に必要なのはパワー。力こそパワー。All you need is パワー。

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2〜30回叩いてこんな感じです。

もうこの時点でだいぶ疲れてるので「マルメで1本1000円で買えるならその方がいいのでは?」という疑念が湧きます。実際綺麗に作ったとしても素人ではクロームメッキなどの防錆表面処理ができないので、あのクオリティで1000円ならむしろお買い得な価格と言えます。

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実際にフープに組み付けてみると思ったより手前で止まりますね。

あまりに飛び出てると怪我の元になるので適当な位置で切って断面を丸めておきます。

市販の550mmのシェルには540〜550mm程度に切ったタハーシャが付いていますがこれはプレス機で正確に作ったツブシ加工が前提の長さです。自作のものはシェルより3〜40mm程度長いくらいが安心できる長さになります。

 

反対側のネジ部分はダイスという工具でネジ山を立てていきます。

ダイスの使い方は検索すればいくらでも出てきますがモノタロウがわかりやすいかな?ダイスの裏表とかもあるのでちゃんと使い方を覚えてからやりましょうね。

https://www.monotaro.com/note/readingseries/sessakukiso/0605/

先端を少し削って食いやすくしておいた上でバイスに固定してダイスを回していきます。注油を忘れずに。

1回転切ったら半回転戻して切粉排出してを繰り返してネジを立てて行きます。

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スルドなどのタハーシャはネジ部分が結構長いので何十回転もしなきゃいけません。ネジピッチは1インチ(25.4mm)あたり20山、ネジ5cm作るのにおよそ40回転です。それを何本も作るとなるともはや賽の河原で石を積むような途方もない作業になります。もう素直に買った方がいいんじゃない…?

とはいえ自分で作れるというのは選択肢として持っておくと楽しいのでね。作りますけども。

8テンションのスルドなら当然8本作ればOKです。16テンションのヘピとか絶対作りたくねえわ。

 

タハーシャができたら組み上げます。

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はい完成!いや、フープの塗装とかはしてないけど叩けるとこまできました!長かった!

スルド製作 第二弾 フープ

第一弾でシェルができたので次はフープにいきましょう。

 

ドラムのサイズというのは胴の口径を指します。「22インチ」というと胴の直径が22インチ、22×25.4で直径558.8mm。そこにかぶせるヘッドの枠の内径は558.8mmより当然大きく作られています。フープはヘッド枠の内径と外径の間にのって押さえつけています。ではフープはどれくらい大きく作ればよいのでしょうか?

ブラジル産のヘッドはなんか大きさがまちまち(たまに微妙にちっちゃいのあるよね?)でイマイチ信頼性に欠ける気がするので世界的にシェアの高いレモのヘッドの外周を計測してみましょう。

22インチのヘッドの枠で外周が1822mm、3.14で割ると外径が580.2mmとなります。枠の厚みが9.8mmでその中央に厚み3mmのフープがのると考えるとこのような形になります。

フープの外径が573.4mm、外周が1800.4mmと計算できます。

シェルの直径をベースに逆算する形で計算式に直すと

フープ外周=(口径×25.4+14.6)×3.14

になりました。この計算式を元に各口径のフープ外周を一覧にするとこんな感じ。

口径 フープ外周
9.25 783.587
10 843.404
12 1002.916
14 1162.428
16 1321.94
18 1481.452
20 1640.964
22 1800.476
24 1959.988

 

おそらく口径が小さくなるにつれ修正が必要になりそうな気がしますがとりあえず作ってみないことには知見が蓄積できませんのでまずはやってみましょう。

 

で買ってきました厚み3mmの平鋼

t3×16×1820で600円弱です。鉄の値段が上がってて材料費がかさみますね。

これをローラーベンダーで円形に曲げていきます。このローラーベンダーも自作ですが色んな構造のパターンがあるので興味のある方はYouTubeとかで検索するといっぱい出てきます。

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今回18インチ8テンションのフープを作る予定なので1820の材のうち1480くらいを使う予定です。22インチとかだと材料ギリギリなのですが、ベンダーの構造上曲げ始めと曲げ終わりにどうしても数センチ曲げられない部分が残ってしまいます。曲がってないところがあってもとりあえず溶接して、繋がった後にもう一度ローラーベンダーをかければ曲げられますので安心してください。ただ溶接してからの修正の時点でできるだけ円に近づけておかないと次のラグを付けてしまってからはローラーベンダーがかけられなくなりますので注意です。

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上が修正前、下が修正後です。

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ヘッドにのせてみると比較的わかりやすいかも。

ヘッドに問題なくのるようであればOKです。

 

フープから飛び出たタハーシャの保持部分をラグと呼びます。

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このラグを作っていきます。

今回8テンションのフープですので理論上は外周1481.4mmを8等分した185.1mmごとに印をつけます。とはいえこの部分での1mm未満の誤差は大きな問題にはならないので四捨五入して構いません。曲げる工程の際に少し伸びるので外周はちゃんと計測して等分した方が安全です。今回測ったら1484mmありました。8等分すると185.5mmになりますね。墨出しして6mmの穴を開けておきます。

 

ラグの部分はゼロから作ると面倒なので高ナットを流用します。M6×20mmの高ナットの側面に6.5mmの穴を開けます。

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高ナットと低頭ネジでフープを挟み込むように止めていきます。

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下側のフープはタハーシャの回り止めが噛むように溝を付けておきます。

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本当は最後に塗装しなきゃいけませんが急ぎなので後でやります!ごめんな!

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これでフープは完成しました。次回はいよいよラスト。タハーシャを製作します。

 

 

スルド製作 第一弾 シェル

とうとう来ましたね。スルドそのものを作る時が。

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長くなるので3回に分けて書こうと思います。第一弾として一番難易度の高い(手間のかかる)シェルの製作をしていきます。

 

シェル材として一般的なのはベニヤかアルミですが木材曲げるのって結構大変なんですよ。蒸し釜に入れて水分と熱を加えて柔らかくしておいて型に押し当てて乾燥させるんですが、スルドほどの大きさともなると蒸し釜も型もかなり大きいものが必要になってきちゃいますし。

アルミ板の方はというと曲げるのに大きな型も釜も必要ないとはいえ、そもそもの単価が高いので失敗した時の精神的負担が大きいです。もっと安い材料がいいなあ。

安い金属素材といえばトタンですかね。トタンというのは鉄板に亜鉛のメッキを施したものを指します。波板に加工されて安い屋根材の代名詞として一世を風靡していました。

とはいえ最近純粋なトタン板というのは少なくなっておりまして、似たような建材用途の鉄板は亜鉛とアルミの合金でメッキした「ガルバリウム鋼板」というのが主流になっています。

 

GOPEが出してる廉価版の楽器シリーズではガルバリウム鋼板を使っているものもあったりするのであながちとんでもない選択ではなさそうです。

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https://kalango.com/en/repinique-12-x30cm-steel-sheet-gope-mapu3012r

 

ちなみに鉄板で作るというとアルミより重くなりそうなイメージでしょうか。実際同じ体積で比べるとアルミは約1/3程度の比重になります。ところがどっこい強度も約1/3なので鉄と同じ強度を確保するためには板厚が約3倍必要になってきてしまい、結局仕上がりの重さは大して変わらなかったりします(ジュラルミンとかは話が別ですが)。とはいえ形状や必要な強度にもよりますのであくまで大体の目安程度に考えておいてください。

ブラジル楽器で使われているアルミ板は1mm厚程度のものが多いので同強度の鉄板というと0.33mmくらいが妥当なラインということになります。ガルバリウム鋼板の厚み規格にある近しいものとしては0.3mmと0.35mmがあります。念のため0.35の方をチョイスします。

 

さあ材料が決まったら設計です。

シェルは直径のインチ数で規格化されているのでそこから外周が簡単に計算できますね。

1インチ=25.4mmとして22インチだと直径558.8mm、外周は3.14かけて1754.6mm。実際組み上げる際には下図のようなのりしろ的に重なる部分が必要になってきます。重なり幅を20mmに仮定すると60mm分余計に必要なので1814.6mmの長さがあればいいということになります。後述しますが曲げる工程の際に外側の鉄板が多少伸びてしまうことが考えられますので念のため直径で1mm、円周で約3mmほど小さく作りたいと思います。

一般化して計算式にすると

材料長=口径×25.4×3.14+(のりしろ×3)-3

になりそうです。この計算式に当てはめた各口径の材料長さはこちらになります。

口径 シェル材料長さ
9.25 794.743
10 854.56
12 1014.072
14 1173.584
16 1333.096
18 1492.608
20 1652.12
22 1811.632
24 1971.144

口径から材料の長さは決まりました。次は胴の深さから材料幅を決めます。

深さは深胴のタイプだと550mmが多いです。口径にもよりますが浅胴だと400mmとか450mmとか。なんで口径はインチ単位なのに深さはミリ単位なんですかね?超ウケる。とりあえず胴長は550mmとしましょうか。

シェルエッジ部分は切りっぱなしだとヘッドに切断面が当たる形になるし一枚だけだとテンションに負けて内側に折れるので、ヘッドの保護と補強を兼ねて下図のように3回折り畳んで4重にします。

折幅を25mmとすると重なってる3枚分、上下で6枚分が余計に必要になるので

550+25×6=700mm

700mm幅で切ればいいということになります。一応これも無理矢理一般化すると

材料幅=胴長+折幅×6

って感じでしょうか。各胴長における材料幅はこうなります。

胴長(mm) 材料幅
170 320
200 350
300 450
400 550
450 600
550 700

 

3尺(910mm)幅の材からだとへピやクイーカなどの300mm胴なら2枚分取れます。アシェとかに使う400mm胴のスルドなら切った残りで200mmのマラカシェッタが作れますね。450mm用の材を取ろうとすると端材が中途半端に310mm残ってしまうんですが、そこをちょっと詰めて440mmの胴にすると端材が320mm残って浅めのマラカシェッタの胴(170mm)が作れそうです。550mmはもうダメか…残った端材を折ると50mmになってタロールでも浅すぎる。とはいえスルド作った残りで延々マラカシェッタ作り続けるのも危険です(置き場所的な問題で)

 

さて、長方形の材料をそのまま折って繋げるとエッジ部分の繋ぎ目に折りが集中してしまいます。最大で鋼板16枚分。厚みが不均等になるときれいな円筒に曲げるのが難しくなりますしヘッドとエッジの接地面も均一ではなくなるのでおそらくチューニングも安定しないでしょう。なにより16枚重なった部分なんて手で曲げられないじゃん。

ということで材料の4つ角部分に切り欠きを作って折った時の厚みを調整します。エッジの折りを25mmずつ、左右の繋ぎ目を20mmに設定するとこんな感じ。4つ角全部同じ切り欠きになるので墨出しの手間を省くため端材の鉄板で型紙を作ってしまいましょう。

細かい点線が折り部分です。
これで設計はOK。

 

さて実際に組んでみます。

0.35mm厚のガルバリウム鋼板を買ってきました。910×1820で3500円くらい。

墨出しをしてカットラインを決めます。切るのは金切り鋏です。0.35mmなんで楽勝です。

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端材から型紙を使って切り欠き線と折りの目安を書き込んでおきます。未来の自分へのメッセージも忘れずに。

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忘れないうちに空気抜きの穴をあけてハトメを打ち込んでおきます。エアホールやベントホールと呼ばれていますがこの穴がないと音が詰まるのでね。位置は繋ぎ目の180°反対側のど真ん中にします。

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穴を開けただけだとエッジが立ってて危ない(90年代とかの楽器は結構そういうのありましたよね)ので10mmのハトメで穴の周囲を丸めました。

 

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さてこちらロールバッタという工具です。薄板を挟んで転がして直線で折るための工具で、トタン屋根の折りや雨樋の作成などに使うものです。プレス機と違って折る長さに制限がない上にそんなに大きくもないし電源もいらないので薄くて長いものを現場で曲げるような用途に最適です。これでエッジ部分の折り畳みをしていきます。

 

このロールバッタは90°までの曲げにしか対応していませんが、エッジ部分は180°折りたい場所です。180°の折り返しはプレス機でも通常2工程以上かかるもので「ヘミング曲げ」というかっこいい名前がついてます。かっこいいねヘミング。老人と海って感じ。こちとら中年とウニですけど。

 

まずロールバッタで90°立ち上げて

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折り目を手でさらに折り込んで

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最後に折り目を潰すのを3回繰り返してヘッドに当たるエッジを4枚重ねにしておきます。

 

ついでに合わせ目の部分も20mmずつ立ち上げておきましょう。円筒形にしちゃうと作業しづらいのでね。左右を反対方向に曲げないと組めなくなるので注意です。

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さて今度はこの平たい板を円筒形に曲げていきます。

本当は長いローラーベンダーがあると理想的なのですが薄板なのでそんなに頑張らなくても曲がってくれます。

 

22インチくらい大きいと板材をぐいっと手で曲げただけで継ぎ目が合わせられます。とりあえず引っかけて合わせてしまいます。

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厚みがあって曲がりにくいエッジ部分だけ曲げられる小型ローラーベンダーを作りました。

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エッジを挟みながら滑らせて曲げていきます。上下少しずつ曲げて目的の半径に近づけていきます。

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ある程度曲げると内側にシワが出てきます。板の時は同じ長さなのに円筒にすると外周より内周の方が短くなるので当然と言えば当然なのですが、そのままにしておくと綺麗な円にならずいびつに曲がっていくのでプラスチックハンマーで少しずつ叩いて対処します。弱めにコツコツ叩くとシワの周囲が押されて縮まってシワがなくなります。この際に外側もちょっと伸びてしまうので外周計算の-3mmが効いてきます。

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あらかた曲げ終わったら穴を開けてブラインドリベットで固定してしまいます。

 

まだ目視でも真円とは言えないので先ほどのローラーベンダーを調整しながら何周も滑らせて、シワが寄ったら叩くを繰り返して極力真円に近づけて行きます。

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ヘッドをのせてみて問題なく入るようであればOK。これで完成としましょう。

 

次回はフープの製作に入ります。

 

 

 

 

 

格安ストラップ製作

よし。そろそろ新入生も入ってくることだし、とりあえず貸し出し用に数揃えないといけないので安いストラップを作りましょう。

 

以前作ったものは

・バラして洗濯できる

・不具合の出た部品だけ交換できる

・比較的丈夫

などの要件で製作しましたが今回は「安く作れる」という方向に特化して作っていきたいと思います。

 

安く!ということは何よりまず部品点数を抑えていくのですが、そうなるとどうしてもベルトをミシンがけして止める部分が発生します。まあ50mmのベルトを数往復する程度で大した距離でもないので手縫いでもできますね。ファイト。

縫い付けるということはバラして洗濯機にポイっというわけにはいかなくなりますがまあ手洗いという選択肢も残ってますのでそこまで問題にはならないでしょ。

 

今回作るのはこのタイプ

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昔ながらのやつでループになってないタイプ。折り畳んで持ち運ぶ際もかさばらないので便利です。

 

パーツは

・PPベルト50mm幅 190cm

・三角カン50mm幅 2つ

・一本線送り 1つ

カラビナ 1つ

です。カラビナ2つにしてもいいんですがそれだけで原価が100円上がるので省略しました。欲しかったら後からでもすぐつけられるし。

 

ベルト部分は縫い代などを取って180cmくらいに、金具まで含めると全長200cm弱くらいになります。一番短くして小柄な女性のクイーカ、長くして大柄な男性のスルドまで対応できるサイズがこのあたりになるかな。自分用に作るならもっとぴっちりサイズ合わせもできますが不特定多数に貸し出す前提なら対応幅が広い方がいい。

 

カラビナ以外の材料は杤谷鞄材さん(https://www.kabanparts.com/ )で買いました。金属部品なんかはAmazon楽天で買うより安くてびっくりする。 1本あたりの部品の総額は約400円になりました。お財布に優しい。

 

まず片方の端を一本線送りの真ん中に通して3つ折りにして縫います。

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直線縫いでジグザグに何回か往復してるだけです。金具に近い側はミシンの布押さえが邪魔になってしまって前後方向に縫いづらいのでこの縫い方にしました。黒ベルトに黒糸だからそんなに目立たない気はします。ボタンホールみたいな細かいジグザグ縫いができる機種であればそれの方が多分丈夫にできると思います。クライミング用品なんかはそういう縫い方になってるので。

 

縫い終わったら三角カンを通して一本線送りに戻します。何となく折り目を見せない方がすっきりしてて好きなので折り目を内側になるようにしました。

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通した先でまた三つ折りにして三角カンを入れ込んで縫います。

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ベルトが黒だと名前書くところがなくなっちゃうのでこの時にネームテープも一緒に縫い込んでおくとユーザーフレンドリーですね。

 

最後にカラビナをつけてはい完成!(×10)

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これだけあればひとまず大丈夫でしょ。

スルドスタンド Ver.2.0 製作

ずいぶん前にホームランボール飾るやつ

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みたいなスルドスタンドを作ったんですがいくつか問題がありまして。

1. 意外と打面が高い

 →背が高い方でもないので打面が高いときつい。スルドはボルトが打面側に突き出てるので手が当たると流血騒ぎになる。

2. 打面が傾けられない

 →打面が高いなら手前に傾ければ済むんですが重力で押さえてるだけの構造上、3本足にある程度均等に荷重がかかってないと崩れる。

3. セッティングしたら移動ができない

 →ギリギリのバランスで置いてるので「ごめんちょっと後ろ下がって」みたいなのが地獄

 

って思いついただけでもなかなか使い勝手の良くないスタンドでした。

80cmくらいの棒を9本持つだけだったのでそれなりにコンパクトにまとめられて移動は楽だったんですけどね。

 

この構造のままどうにかして高さを下げることも考えましたが、裏側のヘッドが地面に対して並行なまま距離を近づけていくとある一定の距離から突然音が詰まったりします。

多分床に反射した音波が裏側のヘッドと逆位相になって打ち消し合ってしまうんでしょうね。少し傾けて反射音がまともにヘッドに当たらなくなると解消するんですが構造上傾けることができないという問題がまた障害になります。困ったもんだ。

 

次に作るならドラムラックみたいなやつかな。とか考えていたんですが結構大掛かりになりそうだし、もうちょっとパッと設営できる構造にできないもんかなぁとは思ってました。

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とはいえコロナ禍でなかなか使わなきゃいけないような用事もなくて。

そんな状態で特に構想を詰めることもなく数年放置していたのですが久しぶりに1人で3台叩く話が舞い込んできまして、これを機にリベンジしようかなと!ね!!

 

今回クリアしたい課題は

・打面を傾けられるようにする

・セッティングしたまま移動できるようにする

本当は「高さを可変に」と言いたいところですがとりあえず自分しか使いませんからね。誰かに作ってあげなきゃいけない時に考えましょう。

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こんなふうにパイプで正四面体のピラミッドみたいな枠を作って頂点から3台吊るす感じにしてみましょうか。打面がMAX30度くらい傾けられたらベストです。

 

さっそく設計です。

打面を30°手前に傾ける想定で正四面体の頂点を90cmに仮定します。

正四面体の高さの公式は

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ですので一辺の長さを逆算すると

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110cmくらいです。まあ高さに関しては脚の開き具合で多少調整できるし、作ってみて高すぎたら切ればいい話なのでとりあえず長めの120cmで作ってみましょう。

 

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パイプはある程度の強度とクランプ、ジョイント類の豊富さからビニールハウス用のパイプを使おうと思います。太さ25mm。ガルバリウム鋼管という種類で鋼のパイプにガルバリウムと呼ばれる亜鉛とアルミの合金がメッキされており、サビにくく安価なので安心して失敗できます。ありがたい。

 

三脚の頭の部分はパーツとして売っているものも少なく一番悩ましい部分なのですが単管の金具でこういうものを見つけました。

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完璧っすね。真ん中に単管が通るサイズ。本来単管の杭から120°ずつの3方向にチェーンなり横棒なりを付ける部品らしいのですが強度もしっかりありそうなのでこのフィンの出てるところに一本ずつ脚を固定すれば三脚の出来上がりです。楽勝。

 

脚のパイプと三脚の頭を繋ぐ金具はこれを使おうと思います。

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ビニールハウスのパーツの一種で「自在T字キャップ」といいます。

これの左側のパーツだけをパイプにつけて頭のフィンを挟み込む感じでネジ止めしましょう。一個250円くらいと大変良心的なお値段です。

 

さらに同じ金具で横に渡すパイプも止めましょうか。金具10個セットで買っちゃったし。

 

ここまででメインのフレームのパーツは揃いました。このフレームにスルドを吊るしたい。

三脚頭の金具のフィンの間に穴を開けてフックアイボルトを付ける方式にします。

フックアイボルトってのはこういうやつ

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カラビナから直接ボルトが生えてる感じのやつです。

カラビナみたいな開閉機能のないフックボルト、もしくは完全に閉じた輪っかの形状のアイボルトも考えたのですが、振動などで外れてほしくないのと三脚の頭から極力ヘッド面を下げたくないので直接固定できるこの部品をチョイスしました。一個1200円くらいとなかなかのお値段がするんですがまあ仕方ない。ていうか今回他の部品の単価が安すぎて高く感じるだけ。

 

ついでに脚の接地面はキャスターにしたい。25.4mmのパイプにはスペーシアとかイレクターとかのパイプ用の差し込み式キャスターがギリギリ入ります。

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あまりにギリッギリなのでパーツクリーナーとかで滑らせてネジ込む感じになります。パイプを切る時にパイプカッターで切ると内側にバリが出るんですがそのバリを綺麗に削っておかないと入らないレベル。ちゃんとバリを取ったりディスクグラインダーで切ったりすれば使えないことはないです。これで「ちょっと後ろ下がって」ができるようになりますね。

とはいえ斜めになってるパイプから生えてるキャスターなのでどうしても回転がぎこちなく方向が定まらない感じになってしまうのですが、スルド3台+スタンドの重さを持ち上げることなく床も傷つけることなく引きずれるのはとても助かる。

 

パーツが揃ったので一気に組み上げます。三脚の頭にフックアイボルトの穴を開けるのは電動ドリル使いましたがその他は工具もほとんど使わないので難易度は高くないはず。

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フックアイボルトは一応ワッシャーを噛ませましたが三脚頭のパーツが意外と柔らかいので無理矢理締めてもめり込んで止まってくれる気はします。

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組み上げてみて高さを見ます。

うーんやっぱあと10cm、いや15cmくらい下げようかな。

 

折り畳む時は横棒の片側を自在T字ジョイントから外します。

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あらコンパクト〜⭐︎

キャンプ用品のタープポールを収納するバッグみたいなのがあればすっきり収まりそうですね。

 

実際にスルドを吊るしてみます。

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1台ならこんな感じ。大口径のものを手前に吊るす場合はフックアイボルトに直接かけると打面がほぼ水平になってしまいました。カラビナひとつ追加すると傾斜が確保できて叩きやすそうです。フレームと当たる部分は楽器の保護とビビり音防止のためクッションを噛ませました。重心が手前に寄ってるので奥側の脚にウェイトを足した方が安定するかも。

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2台吊るすならこうかな。これもフックアイボルトにカラビナを追加して吊るしておくと打面の傾斜が作りやすかった。

立ち位置の方向にスタンドの脚が来ますがまあ大丈夫でしょ。

 

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3台吊るすなら奥側になる1raと2daはお互いをカラビナで連結して脚に載せます。

3raは手前に置くのでカラビナをひとつ増やして吊るしました。こちらにもクッションを噛ませて保持します。

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紆余曲折あって最終的に脚の長さが114cm、キャスターは無しとしました(あんまり便利じゃなかったし軽量化したかったので)

ひとつひとつの口径が大きいので1ra2daが遠いこと遠いこと。全体を低くして打面を水平に近づけると奥のスルドを叩くのに上半身を前に倒すような姿勢になってしまって腰がヤバかった(老)ので全体を上げて打面の傾きも大きくしました。

練習用にマッフルヘッド貼ってるんですが黒とシルバーで統一されてる感じがなんかかっこよくないすか?なにこれ超イカす。

これで3台用スルドスタンド、「ザ・ひとりでできるもん」の完成とします。おつかれ!

 

さあて…

一番の問題は…

僕がちゃんと叩けるかどうかですね…。

 

コールマン ツーバーナーに自転車のポンプで空気を入れる

 

近頃キャンプづいてます。

 

春先に舐め腐ってイワタニの普通のカセットコンロで行ったら明け方に5℃くらいになってなかなかお湯が沸かなかった(通常のカセットガスは5℃が下限らしいです。寒冷地仕様のカセットガスもありますがお値段も高め)経験から「厳冬期でも使えるガソリンバーナー欲っっっっしーー!!」と思ってたらヤフオクでお手頃価格で出てました。

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コールマン413Hパワーハウスツーバーナー。1930年代から微妙にモデルチェンジをしつつもずっと作り続けられている定番品です。

定番品だけあって修理のパーツも全然手に入るし、難しい構造でもないのでメンテもしやすいかと思って買いました。

近頃のキャンプギアの流行である軽量コンパクトの流れに逆行する無駄にでかい図体してるのでヤフオクあたりでは投げ売りされてますね。定期的にメンテさえしとけば数十年使える素敵なものなんですが。

 

413Hの燃料はホワイトガソリンです。緊急時には自動車などで使う普通のレギュラーガソリン(通称赤ガス)での使用も認められているらしいのですが、気化させるパーツにススが溜まりやすいなどメンテの手間が増えるみたいなので大人しくホワイトガソリン使っときます。

 

ガソリンバーナーは点火の前にポンピングという儀式が必要になってきます。ガスボンベと違って圧がかかってないのでそのままだとガソリンが送れませんからね。ガソリンタンクに燃料を入れたら密閉して空気を入れます。タンクにちっちゃい空気入れがついてるのでそれをシュコシュコして入れていきます。

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タンク内圧の理想は2〜2.5気圧くらい。入ってるガソリンの量にもよりますが大体100〜200回ポンピングする感じですかね。

このひと手間が贅沢な時間の流れを感じさせてくれ…るわけあるかボケ!!!面倒くせえんじゃ!!そもそも空気入れが小さいから1往復で入れられる空気の量が少ねえ!!

 

同じことを考えてる人は沢山いるらしくこんな改造をした燃料キャップも売られています。

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https://amzn.asia/d/2USocYr

補修用パーツとして売られている真鍮の燃料キャップに穴開けて自転車や自動車のタイヤで使われている米式バルブを取り付けたものですね。これを使えばランタンなどに空気を入れるのがとても楽になります。

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でもね…ツーバーナーは燃料キャップの位置が奥に偏ってて壁際ギリギリなんですよね…f:id:salvadori38:20220901120405j:image

この位置だとバルブ付きのキャップが入らない。というか空気入れの先が入らないんですよ。真上に付けてくれてたら楽だったんですけど。

 

で、さらにインターネッツの荒波をかき分けて航海を続けたところこんな商品を見つけました。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1061404789

タンク付属のポンプの穴から空気を入れようという手法ですね。洗濯バサミみたいなのはママチャリなどで一般的な英式バルブ用のクリップだと推測されます。

それをこの穴にくっつけて空気を吹き込むって戦法か。なるほど。

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確かにポンプは逆止弁ついてるし、タンク内圧よりポンプ内圧の方が高ければ空気は入っていきますからね。賢い。

 

あとはうっすら球面に近いポンプの頭と英式バルブクリップの隙間をどう埋めるかです。

 

英式バルブクリップは単品で手に入るので空気の出口周り(赤く囲ったとこ)がゴム製のものがあればそれで一発解決できそうなのですが世の中そうは上手くできていないものでして。

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樹脂製のものも金属製のものも出口周りにゴムがついているものはありませんでした。まあ本来の用途である自転車に空気を入れるためにそこにゴムつけてても意味ないので仕方ないですが。

 

じゃあポンプの方につけましょうか。

使うのはこれ。裏に粘着テープがついた滑り止めのゴムです。ポンプの頭と同じくらいの直径で厚さは2.5mmくらい?その辺は適当で大丈夫です。確か150円くらいだったかと。

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そのゴムの真ん中に文房具によくある穴あけパンチで穴を開けます。やや大きめなのでちょうどいいサイズの細めのポンチとか持ってればそれの方がいいかもしれません。

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それをポンプの頭にぺたっと。

はい出来上がり。楽勝。

 

あとは通常通りポンプのコックを開けてからポンプを接続して空気を入れていきます。

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空気入れは何でもいいんですがあまり荷物は増やしたくないので小型のハンドポンプを接続しました。このサイズのものでも15回くらいポンピングすれば使用可能な圧力まで上がります。大きめのポンプならもっと少なくて済むはず。

空気入れを持って行き忘れても通常のポンピング手順と同じく親指で押さえて入れられます。

 

ガソリンバーナーは使用中に燃料が減ってくると追加のポンピングが必要なのですが火がついてるそばでネジ止めもしてないタンクをガチャガチャやるのはちょっと不安です。空気入れを接続してタンクに直接触れなくても追加ポンピングができるのは安全面でもメリットがありますね。

 

ちなみに同じく滑り止めのゴムで、スポンジできてるやつも買って試してみたんですがイマイチでした。クリップの圧力が強すぎて負ける。

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スポンジじゃない中の詰まったゴムの方がおすすめです。

 

この手法は413Hだけではなくコールマン製品のシングルストーブやガソリンランタンなどにも使えるのでホワイトガソリンを使うギアの多い方は試してみて下さいな。