前回作ったストラップ、実は人に使ってもらうやつでして。実用上全く問題ないんですがあまりに簡素なんで申し訳なくなっちゃって作り直しました。
パーツは多少違いますが、昔作ったmvストラップと構造をほぼ同じにしてありますので、同じようなのが欲しい方は参考にしてみてください。
【材料】
ナイロンベルト 50mm
バックル(カムバックルっていうのかな?名前がわかんないや)
D環
組みネジ 4mm
【工具】
ハサミ
カッター
ライター
半田ごて
ドライバー
【準備】
前回と同じようにナイロンベルトの端をライターで炙ってほつれ止めをしといてください。
【組み立て】
バックルに通した端を3つ折りにします。
組みネジは一番薄いので4mmからなんですが、このナイロンベルトは厚みが2mm以下なので2枚重ねじゃちょっと足りないんです。
重ねたところに半田ごてで穴を開けます。溶かした穴はほつれないので丈夫です。
ポンチで穴を開けるとそこからほつれてくるんですよ。ほつれちゃうと組みネジもハトメも効かなくなっちゃう。コンポラのストラップとかそんな感じで壊れていきますよね。
半田ごて使ってますがこて先が溶けたナイロンでドロドロになります。既に半田ごてを持ってる人はこて先だけ一本買っといた方がいいかもしれません。僕はこれ用に半田ごて一本買いました。ダイソーで500円くらいだったと思います。時間がかかりますがアイスピックをライターで熱して突き通すやり方もあります。
穴のまわりは溶けたナイロンが盛り上がってくるのでカッターで切り落とします。
組みネジはこんなやつです。
上下で組み合わせて締め込むネジですね。ネジ部分が飛び出さないので服にひっかかることもありません。
バリを取ったら組みネジで止めます。ネジの受け側が滑ると回せないのでゴム板とか大きめの消しゴムとか敷いて締め込んで下さい 。
次はV字の折り返し部分です。
ここも3重にしたいので3角形のパーツを作ります。端を10cmくらい切ってパーツを作って下さい。ここも切り口はライターで炙ってほつれ止めしときましょうね。
先ほどと同様に穴開け、バリ取り、ネジ止めします。
前回の部品を流用してるので「D環止め一体型D環」を使ってますが普通のD環で問題ありません。
バックルにベルトを通せば完成です。
今さらながら3枚重ねの部分、間に布を入れる代わりに固めの革でも入れればよかったなーと思いました。まあ今後の参考にしましょう。
【おまけ】
mvストラップのベルトはスキューバダイビングのウェイトベルトの素材を使っています。バックルも同じ。よく見ると「日本アクアラング」の文字が。
これが鬼のように丈夫なんですわ。9年間使ってますがヘタれる気配もなし。バックルもステンレス製でサビないし。さすが海水中の使用が前提の部品ですな。
製品として売ってるものは200cmもないし(腰に巻くんだから当然か)なかなかベルト単体を切り売りしてる通販サイトがないんですがダイビング用品の実店舗に行くとあったりします。確か ベルトもバックルも|S.R.C. 新宿店|スポーツ用品専門店ヤマノスポーツグループオフィシャルWEBサイト で買いました(9年前の記憶)
ベルトに白と紺のリボンを縫い付けてある以外はほぼ今回の工程と同じです。
ベルトの色もカラーバリエーションが何色かありますし、リボンも何十色もありますからね。チームカラーとか作るのも可能じゃないでしょうか。
ただし、ベルトがアホみたいに硬いので縫い付けは工業用ミシンがおすすめです。僕はこれで家庭用ミシンを一台壊しました。ほんとごめん母。
あー!言い忘れてましたが写真に写ってるのは右利き用ストラップです!
一般的に利き腕の肩にストラップがかかるように持ちます。左利きの人は左肩にかけるのでV字の折り返し部分も鏡面反転になります。穴を開けからでは遅いのでちゃんと肩にかけて確認してくださいね!
今思い出したんだけど、ナイロンベルトメーカーさんに「ベルトのカラーオーダーって可能ですか?」って聞いたら営業さんから「はい!染色できる色であれば全て可能です!3000mからのオーダーになります!」って元気な返事が返ってきたことがあります。1500人分作ってもな…。